Dr.タナカの豆知識
だんじりは、確かに危険を伴うが、これからも続けるべきだと思う。
今年も、2名の尊い命が奪われてしまいました。巷では「だから大阪人は野蛮なんだ」とか「単に馬鹿騒ぎをしたいだけの連中だ」などという、
誹謗中傷に近い言動も散見されます。「危険なんだから廃止してしまえ」と。
果たしてそれは正しいことなのでしょうか?超インドア派で、大学からは県外に出てしまった私が意見するのは大変憚られますが、
やはり伝統行事は、その地域の人たちの心を一つに繋ぎ止めるものだと思うので、ほいさっさと廃止するべきではないと考えます。
「科学的/合理的じゃない」として取り止めたその後に、一体何が残るのでしょうか。
極端ですが、例えば千人規模の集合住居があったとして、「隣や真上にどんな人が住んでいるのか見たこともない、そもそも人がいるのか、生きてるのか死んでるのかさえもわからない」としたら、
そんな集合住居は、果たして地域と呼べるのでしょうか?
(静かに暮らすという意味ではアリかもですが…)
おそらく世代が進むにつれ瓦解すると思います。
会社組織も同じです。創業の理念のもとに集う組織と、単に給料を稼ぐために出社してる集団では、世代を超えて存続できるのはどちらなのか。これは明らかに前者ですよね。
連綿と続いているだんじり祭りに、地域の方は気持ちを一つにしている。大切にして欲しいと思う。そんな地域は絶対に強いと思う。
ただ、だんじりが始まった1700年代の成人男子の体格は平均155cm-45kg前後。当然ながら未舗装の道路。
引っ張っても車輪が土に取られる。だんじりの重さもせいぜい300kg以下。
(幕末になると1500kg超えになったそうだが)
それに比べて、現代のだんじりの重量はなんと4500kg(4.5t)! それを体格が立派な現代人が、アスファルトの道を全力で曳き回している。
初期と比べものにならない重量級の塊が猛スピードで動いているのである。エネルギーは速度の2乗に比例する。
安全対策は令和の最新技術を導入して「科学的に合理的に」時代にマッチさせてもいいんじゃないかとは思う。
田中歯科クリニック 田中 隆博
(大阪市福島区吉野4丁目25-23)
